Naitter【泣いた】

11歳の少年が受けたネットいじめに対してとった行動が話題に

11歳の少年が受けたネットいじめに対してとった行動が話題に

11歳の少年が受けたネットいじめに対してとった行動が話題に


cached
友だち追加数

 

 

 

アメリカ・ミシガン州ハートフォードに住むジョッシュ・フェアバンクスさんは、この1年ほど、11歳になる息子のローガン君と互いにドッキリやイタズラを仕掛けては、その様子をYouTubeにアップして楽しんできました。

出典 http://www.people.com

いかにも男の子っぽい単純なドッキリで、半分以上はローガン君が被害者。例えばシャワー中に忍び寄られたり。

出典 YouTube

PCで見ていた動画に細工されていたり。

出典 YouTube

でもローガン君も負けてはいません。ソファで寝ているジョッシュさんが起き上がる位置にネズミ取りを仕掛けておいたり。(とても痛そう)

出典 YouTube

図らずもジョッシュさんがドジって却って痛い目にあったり。

出典 YouTube

やられたりやり返されたりでお互いひどい目にあっているんですが、父子の信頼関係の強さが感じられて、とても微笑ましい仕上がりになっています。おかげでチャンネル登録数もだんだん増えて来ました。

ところが、しばらくしてローガン君は寄せられるコメントが好意的なものだけではないことに気付きました。彼を中傷して「デブ」「バカ」「死ね」というものもありました。静かに読みながら、ローガン君はジョッシュさんに、言葉による暴力に対して1つ真面目なビデオを撮りたいと頼みました。真直ぐにレンズを見据える形で。

「初めはとっても迷いました。一緒にビデオを作るのがとても楽しいので、そんなことは無視し続けようと思っていました。僕はスクリーンの向こうから見ず知らずの名前も分からない相手が、どんなに残酷になれるか分かっています。出来る限り読ませないように注意して来ましたが、アクセスが増え、ローガンが自分1人でチェックするようになって、そういう嫌なコメントを見てしまったんです」

出典 http://abcnews.go.com

それでもローガン君は根気よく父親を説得し、そういうことをしても大丈夫、それだけ精神的に強くなっているということ、もしそれで何かを変える事が出来るのならやってみろと言ってもらうまでに納得してもらいました。

そして、1人でレンズを見据えて撮影にのぞんだローガン君

出典 http://abcnews.go.com

(以下は動画からの聞き取り訳です。途中から不適切な表現が多々あります)

こんにちは。ローガンです。また新しいビデオをお届けします。僕は2つの理由から父にこのビデオの撮影を頼みました。

1つ目は全ての人達へ、誰かにネットいじめするのを止めて欲しいということ。2つ目は、ネットいじめを受けた人達へ、その言葉に傷つけられる必要は無いと力づけてあげたいということです。

これから読み上げるコメントは、僕も今初めて読むものです。

「ヤツが面白いのはデブだからだ」
「まったくのバカデブに見えるよ」
「このデブをヤッちまうのかと期待したのに」
「こいつのオヤジ、ヤツのゲイを発見したぞ」(高い悲鳴をあげたから)
「きっとヤツは助手席に座れないぞ」(それほどデブ)
「キーキー鳴け、ブタめ」
「死ねばいい」
「すげーデカいしブサイク」
「知的障害が通りますよ」
「癌にかかればいい」
「恐ろしくてゲイをバラしたぞ」
「ゲイのデブ野郎め」
「踊りを止めろデブ野郎、水が勿体ないぞ」
「デカい豚野郎め」
「デブの糞野郎」

そうか…ええと…
僕は人が人にネットいじめしないようにと、すごく願います。これがその気付きになってくれればいいと思います。

そしてネットいじめを受けた人達、こういう言葉に影響されないで下さい。彼らは言いたい事を言うでしょう。世の中には悪い人達もいるんですから。

出典 http://abcnews.go.com

あまりにも酷いコメントにハラハラしましたが、冷静を保ったローガン君、偉かったですね。

この動画はアップされてからたくさんの人達の共感を呼び、世界中からあたたかいコメントが寄せられています。

「僕はただ、どんなことを言われても立ち向かえるんだっていうことを見せたかったんです。それでみんなが同じ事が出来ればいいなと。いろんな国からメールが来るのはビデオがみんなの心に届いたので、とてもすごい事だと思います」

出典 YouTube

アメリカでは未成年者の69%がネットアクセスを持ち、そのうちの42%が何らかの形でネットいじめにあった事があるという統計が出ています。そしてネットいじめにあった事がある未成年の2割が自殺を考えたことがあり、10歳〜14歳の子供の自殺率はこの30年で約5割の増加を示しているそうです。