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3月11日は東日本大震災が起きた日として広く認知されていますが、実はその翌日に長野県でも激しい地震が起きていたことをご存知でしょうか?
東日本大震災の報道に隠れがちなこの被害、調べてみるとこちらも凄惨な様子だったことがわかりました。
今回は「忘れられた被災地」とも言われる長野県栄村の当時と現在を紹介していきます。
栄村ってどこ?

出典 https://ja.wikipedia.org
まず栄村がどんな土地なのか、というところから説明しましょう。
栄村は長野県の北部にある村で、特別豪雪地帯に指定されている雪の多い土地としても知られています。村には温泉も多く、景観が美しいことから「にほんのさと100選」にも選ばれるほどです。
人口2000人あまりの小さな村ですが、農業を中心とした穏やかな生活を皆さんが営んでいました。
そんな暮らしが一瞬にして崩れ去ったのが、東日本大震災の翌日に起きた地震でした…。
マグニチュード6.7、震度6強の大地震だったのだが…

出典 http://www.sankei.com
突然の大きな揺れは、東日本大震災翌日の未明に起きた。長野・栄村を襲った震度6強。
200棟を超える住宅が全半壊し、村のほぼ全域で、最大1,700人以上が避難した。
出典 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318681.html
当時村に住んでいた方は、約2300人。高齢の方が多い集落なので、我々の想像以上に避難は困難を極めたはず…。
さらに具体的な被害状況は、NPO法人栄村ネットワークのブログでも次のよう書かれていました。

出典 http://sakaemura-net.jugem.jp
被害は、人口2000人あまりの栄村だけで、避難者1600人以上、全半壊51棟、多くの地区で停電・断水、道路のひび割れ・陥没・通行止め、JRの不通など、のどかな農村が独力で復旧することなど不可能なレベルに達していました。
出典 http://sakaemura-net.jugem.jp/?search=tag%3Ainformation
あらゆるライフラインが機能しない状況に陥っていたのです…。自治体だけでの復旧など見込めなかったことが、このことからよくわかります。
もちろん東日本大震災の被災規模は大きなものでしたが、この栄村の地震も局地的ではありますが甚大な被害を及ぼしていたのです。
さて、これだけ甚大な被害が出ていたにも関わらず、主要なマスコミにはあまり取り上げられなかったために「忘れられた被災地」と呼ばれた栄村…決して情報発信を怠っていたわけではありません。
むしろ、懸命に情報を発信していました。
「自ら情報発信を怠っていては報道要請できない」

出典 http://sakaemura-net.jugem.jp
では、なぜ栄村の地震が大きく報道されなかったのか…当時のブログでは大きく報道してもらうために何が必要なのか、きちんと分析されていました。
1つは、栄村役場の公式HPが地震後、3月28日現在、4回しか更新されておらず、しかも被災状況についての具体的な情報は皆無に等しいことです。
2つは、報道陣が殺到した1週間~10日間の間、役場は1回も公式会見を行っていないことです。1週間以上経過した段階で、報道陣からの要請で役場内にいる報道陣を集めての情報開示が数回行われたのみです。いわゆるプレスリリースも行われていません。ましてや、村長会見は1回も行われていません。
村がマスメディアに対して適切な(頻度及び内容)情報発表を行っているのであれば、メディアに対して、「全国ニュースでもっと栄村のことを取り上げてくれ」と要請することもできるでしょうが、自らが情報発信を怠っていては、そういう要請もできないでしょう。
出典 http://sakaemura-net.jugem.jp/?page=6&cid=13
たしかに東日本大震災の被災規模が大きかったこと、放射線問題が深刻であったことなども理由としてあげられますが、何よりも当事者である村民による情報発信が十分でなかったと振り返っています。
村民のほとんどが避難しなければいけないという状況を考えると、致し方ない気もするのですが…。また、村役場に情報発信の専任部署及び人員が確保されていないことも、理由としてあげられていました。
こうした問題点を踏まえ、前述したNPO法人栄村ネットワークでは頻繁に被害状況、復旧・復興情報などをブログで発信することにしたのです。
しかし、実際に栄村の被害が大手マスコミによって報道されたのはごくわずか…。
特にテレビ朝日系番組「報道ステーション」については、こんな記述もされています。
「一言の釈明で済ませられるものではない」

出典 http://sakaemura-net.jugem.jp
「報道ステーション」が栄村の震災を報道するのは、3月12日地震当日の速報以後、今回が初めてだそうです。
キャスターの古館氏は「申し訳ない」と釈明していましたが、一言の釈明で済ませられることではないと思います。
出典 http://sakaemura-net.jugem.jp/?eid=875
自ら情報発信をしていたのに、第一報からほったらかし…そりゃ「申し訳ない」の一言で済ませられないと感じるのは、当然でしょう…。
さらに出演者のコメントについても言及しています。
栄村の様子が紹介された後のキャスター・古館氏とコメンテーター・鳥越俊太郎氏の感想というかコメントというべきか、その発言は納得いかないものでした。
「こういう震災のようなことがないと、中山間地域には光が当てられない」というような趣旨でしたが、古館氏や鳥越氏はTVで何をテーマに取り上げるかに影響力を発揮できる立場にいる人です。
まさに「震災のようなこと」がなくても、平素からたえず中山間地域の問題に目を配り、的確に報道するように彼ら自身が努力すべきだと思うのです。
出典 http://sakaemura-net.jugem.jp/?eid=875
震災がなければ取り上げることもありませんでした、という受け取り方すら出来てしまうコメントに対し、「発信力のある立場だからこそ平素から目を向けて欲しい」と訴えていました。
これはメディアに携わる誰もが肝に命じなくてはいけないことだと感じます。
さて、地震が起きてから5年という節目の今年、ようやく複数の大手メディアが栄村について報道をするようになりました。
そして、この5年間の間に「かつての穏やかな暮らしを取り戻そう」と村民の方は一致団結し、復興に向けて力強く活動されています。
いくつかの取り組みをご覧下さい。
地元で採れたお米を積極的に販売

合同会社「小滝プラス」の作業場。住民五人が手作業でコメを量り、丁寧に袋詰めしていた。
主力商品は、豪雪地の雪解け水が染みた田んぼ計六・五ヘクタールで育てたコシヒカリ。ほのかな甘みが特徴で「小滝米」と名付け売り出している。
出典 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016031202000236.html
小滝の集落では、地震で田んぼの7割が地割れを起こすなど、集落の存続そのものが危ぶまれるほどの被害が出ました。
そのため集落に住む全13戸の住民が一緒に会社を起こし、お米を作りながら販売しているのです。
小滝米の味に対する評価も高く、今後の事業展開にも注目が集まっています。

