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日本には2232人
日本病理学会のホームページによると、平成26年9月の時点で日本に在籍する病理医は2232人です。
医師全体の約7%しかいません。
激減していると盛んに言われている小児科医でも、1万6000人ほどですので、非常に少ないです。

出典 http://www.gettyimages.co.jp
どんな仕事をしているの?
仕事は大きく分けると3つあります。
1つ目は、病理解剖です。
とても残念なことですが病院ではなくなる患者さんもいらっしゃいます。
亡くなられたご家族に「病理解剖をさせて貰えませんか?」という申し出をするのも病理医です。
死因を明らかにするためや、病気がどのような状態だったのか詳しく見るため、治療の効果を判断するためなどの目的で行われます。
2つ目は、組織診断です。
生検や手術で切除・摘出した臓器から組織を採取して顕微鏡で見て診断します。
例えば、胃カメラで採取した組織、腎生検でエコーガイド下で針を刺して採取した腎臓組織、皮膚生検で皮膚を少し切って採取した組織、手術で摘出した臓器から採取した組織を使います。
手術中に採取した臓器から組織を取り出し、これを顕微鏡で見て癌細胞が存在するかどうか、悪性か良性かを判断することもあります。切除範囲を判断することもあります。これを術中迅速診断と言います。
3つ目は細胞診断です。
腎臓がんの疑いのある患者さんの尿中に、癌細胞や異形細胞があるかどうかを見たり、子宮頸がんの検査では、子宮頚部を綿棒などで拭ってそれを顕微鏡で診ます。
病理医は1日の大半を顕微鏡の前で過ごしている、と言っても良いでしょう。

出典 http://www.gettyimages.co.jp
アメリカでは臓器別に医師がいるが・・・
アメリカでは、各臓器別に専門の病理医がいるのですが、日本では、頭の先から足の指先まで、あらゆる臓器を1人の病理医が診ています。
筆者がかって大変お世話になった主治医は、開業する前に1年だけ国内留学をして、病理の勉強をされました。
あらゆる臓器を見ることで、人間の体全体のことをもっと勉強したかった、と仰っていました。
顕微鏡とレポートに明け暮れて、毎日午前様だったようです。

出典 http://www.gettyimages.co.jp
病理医がよく使う専門用語
1月13日スタートの水曜夜10時からのドラマ「フラジャイル」では、おそらく次のような専門用語が飛び出すでしょう。
*バイオプシー:生検のことです。
*切り出し:手術で切除・摘出したものから検査材料を採取すること。
*ゲフまたはゲフリール:凍結標本
術中迅速診断をする時は、生の組織を手術室から病理検査室に運びます。この際は、乾燥しないように生理的食塩水を浸したガーゼでそっと包んだり、シャーレやビニール袋に入れます。そして凍結させてから切片を作成し、染色して鏡検(顕微鏡で診る)し、組織報告を行います。
この間、約20分ほどで、行います。
*ゼク:病理解剖、剖検のこと。
*ライヘ:屍体のこと
この辺りをおさえておくと、よりドラマが理解できるでしょう。

出典 http://www.gettyimages.co.jp
最後に
ちなみに、フラジャイルは「fragile」からのようです。
脆い(もろい)とか、壊れやすい、か弱いと言う意味です。
ミスチルやELT、山下達郎さんの楽曲のタイトルにもありますね。
フラジールと発音されることもありますが。
病理医は、患者さんを直接診察することはありませんが、病院になくてはならない存在です。
腫瘍が悪性か良性か、最終診断を下すのは病理医です。
なかなか診断がつかず生検でやっと診断がついて治療に踏み込めた、といったケースも多々あります。
長瀬智也さん主演の「フラジャイル」、どんなドラマなのでしょうか?

出典 http://www.gettyimages.co.jp

