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京ことばは、決していけず(イジワル)ではありません。
「おおきに」
おおきには、文字通り「おおきにありがとう」のかしこまらないお礼の意味もありますが、断り文句としても使われます。
例えば、断り文句として、
「今夜、どこどこで食事でもどうですか?」と誘ったら・・・。「おおきに」と機嫌良く返された。はて、これはOKの意味でしょうか・・。
否、「おおきに、誘ってくれてありがとう。けど、結構です」という、誘ってくれた相手の気持ちを思い、謝意だけを述べた断り文句であるもう片方の意味ですから・・。
悲しきかな・・、待てど暮らせど、お目当ての相手はきませんのでご注意を・・です。
あと・・「おおきに、また今度」・・、こちらも、また今度はあるかは「?」と心得ていた方がいいかもしれません。
「よう知らんけど・・」
よう知らんけど(よく知らないけど)・・。は、=よく知っている・・です。
例えば、
「あの人、恋人と別れたらしいよ・・。よう知らんけど」とは、その人がいついつ別れたことも、別れた細かい理由も全部、よく知ってはいるけど・・になります。
或いは、熱弁を振るった後で、聞いている相手が心の中で「そんなん知ってるわ!」という気持ちを和らげて、自分が、相手から「偉そうに」と思われないために・・。
「・・とまぁそういうことや。よう知らんけどな」と、話の後につけたりするんです。
これは「しまった。ちょっと言い過ぎたかな・・」と思ったり、感じたときにその場の人間関係を円滑にするために使う、よく知っている は・・、よう知らんけど・・になるんです。

出典 http://www.gettyimages.co.jp
「ややこし」
ややこし(い)は、複雑、込みいって煩わしいという意味ですが・・。
京都では、疑わしい、困った、変な・・などの意味でも使われます。
例えば、
「あの二人はややこしい」は、「あの二人は怪しい」や「あの二人はもめているらしい」と、場合によって使い分けたり。
またまた・・、困った人、扱いにくい人は、全部ひっくるめて「ややこし人」ですし。
或いは、「ややこし格好で・・」は「この場に似つかわしくない服装で・・」と、謙遜するときにも使われます。

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「よろし」
「よろしなぁ」や「よろしいちゃいますか」の「よろし(い)」は、良いですね・・ではなくて・・・、殆どの場合、「そんなん、どうでもよろしい」(興味ない)の意味ですね。
例えば、
自慢話をされて・・「聞きたくない」では、角が立つので…「そら、よろしおしたなぁ」=「そんな話し、どうでもよろしいがなぁ」ですし・・。
趣味で無いものを受け取って・・「いりません」とはいえんので「いやぁ、よろしんですか」=「これ、趣味違うし・・。いらんし」ですね。
これは、別に怒っているわけではなくて・・、やんわりと自分の好みではないことを伝えている言葉なので、そう言われたら「これは、違うねんな」と、自分の話が自慢話になっている可能性があるや、相手の好みではないものを渡している可能性がある・・というルールに気がついたら・・次から気をつければ、そう言われて(思われて)はないので大丈夫です。
「おはようお帰り」
「行ってきます」と出かけて行くことに対して、「おはようお帰り」と言って送り出すのは、「どうぞ早く無事に帰ってきてください」という、相手のことを思いやる気持ちが込められた意味の言葉です。
決して、〝早く帰ってこい!〟と、「行ってきます」・・の出かけるさきから早々と催促している訳ではありません。

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「はんなり」
はんなり・・は、「花なり」の略です。
上品な明るさ、落ち着いた華やかさ を表しています。人に使うなら「凜として知的である」も含まれます。
例えば、
「はんなりしたええ色」とか・・、「はんなりした娘さんやこと」というように、品良くほのかに魅力が香るものや人に使う最高の褒め言葉です。
(料理のしつらえに対して使われることもあります。)
が・・、ただ派手だったり、目立つだけのものに使う言葉ではありません。

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こうして文字に書きだしてみると・・、京ことばっておもしろいですね。
昔、祖母が、
「よそさん(よその人)は、京都の人はいけず(イジワル)やといわはるけど、それは違う。京都は、天皇さんがいはった都。権力が集まる とこやから・・」と話が始まって、教えてくれたのは・・・、
つまりは権力者が、いつ、どこで、どう変わるか分からない(=頭がいつすげ替えられるか分からない)
だから、人のこと(=権力者のこと)をああや、こうやとはっきりした物言いで、ことばで、話していたら、明日には自分の首が胴体から離れて無いかもしれん。
自分だけではない、女子どもも容赦なく・・、一族全員がそうなるかもしれん。
「そやから、京都のことばはいけず(イジワル)でもなんでもない。自分と相手を生かすため、そこで生き残る為の知恵や」と教えてくれました。
つまり京ことばは、相手を傷つけないようにしながら、自分を守っている・・言葉なんですね。

