2016年夏、ブラジルで開催されているリオ五輪。現地時間14日目8月18日。レスリング53キロ級吉田沙保里選手、五輪4連覇を目指し決勝に進みましたが、アメリカのヘレン・マルーリス選手に破れ無念の銀メダル。「ごめんなさい。申し訳ない」との言葉を繰り返し泣きじゃくる姿、しかし、日本中から吉田さんには温かい拍手と共に今までに偉業を称える声が続出しています。
盤石の構えで望んだリオ五輪。序盤では吉田選手が1点リードしたものの、その後、お互い得点を重ねることができずに第1ラウンド終了。誰もが、吉田選手ですら勝利を疑わなかった第2ラウンド、序盤でヘレン・マーリス選手にバックをとられ逆転されると、試合時間残り1分で更に加点。吉田選手も果敢に攻めましたが得点には至らず、結果、1-4で負けてしまいました。
吉田選手の戦いぶりは素晴らしかった。最後まで諦めない、時間が許す限り攻め続ける彼女の姿勢は多く人に感動を呼びました。ヘレン・マーリス選手も強かった。「打倒・吉田」と共に尊敬する吉田選手を研究し尽くした成果が花を咲かせたのです。
出典 http://www.sankei.com
試合直後後、マットに崩れ落ちる吉田選手しばらく立ち上がることすら出来ませんでした。そして、試合後のインタビュー「主将として金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」涙を流し声を詰まらせ謝る彼女の姿に思わず、もらい泣きをした方も多いと思います。
吉田選手は何度も何度も「申し訳ない」「ごめんなさい」との言葉を私達へ伝えてきました。そこまで思っていてくれたのかと逆に申し訳なくなる程…オリンピックという舞台に立つ選手への期待は確かに大きなものだと思います。その上、主将としてのプレッシャー、彼女のプレッシャーは私たちの想像以上だったのではないでしょうか。
「たくさんの方に応援していただいたのに、銀メダルで終わってしまって申し訳ないです」
「自分のやっぱり気持ちが、最後は勝てるだろうと思ってたんですけど、取り返しのつかないことになってしまって…」
「もうこんなにたくさんの方に遠いところまで来ていただいたので、日の丸の旗や声援がものすごく聞こえてきたんですけど、最後自分の力が出し切れなくて申し訳ないです…」
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レスリングやっていて幸せです。父がいないオリンピックは初めてだった。
助けてくれるかなってどっかで思ったのが間違いかなって。だけど、本当に最後の最後まで応援してくれていたと思うので、
そこは信じて戦うことができました。お父さん、私をここまで育ててくれてありがとうっていうことを伝えたいです
出典 http://hayabusa8.2ch.net
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試合直後、観客席にいた母と兄のへ向うと同じように涙を流し、ご家族から吉田選手にねぎらいと感謝の言葉が贈られました。
泣かんでいい、大丈夫。ここまで連れて来てくれたんだから、ありがとう
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死ぬほど悔しい想いをしながら相手を称えることを忘れず、私たちにも謝罪の言葉ばかり。吉田選手が私たちに見せてくれた姿はただ、金メダルをとるだけではありません。歯を食いしばって努力し続ける姿を、自分の経験を惜しげもなく伝える姿を、お茶目な姿も面白い姿も、「吉田沙保里」という姿を。
そして、今、金メダルをとれなかったこと「申し訳ないなんて言わないで」との声、今までの吉田選手の偉業を称える声が日本中に響いています。