▼イギリスで窓がない飛行機「Windowless Plane」の開発計画が進行中。
「世界では年に約31億人の飛行機利用者がいると言われています。
その一方で、毎年83万6000リットルもの石油が消費され、7億500万トンの二酸化炭素を排出しているという事実もあります。
この問題を解決しなければ、本当に快適な空の旅とは呼べないのではないでしょうか。」
イギリスの技術革新センター「Center for process Innovation(CPI)」がコンセプト・デザインの開発を進めているのが、上記の問題を解決しようとした結果辿り着いた飛行機「Windowless Plain(窓がない飛行機)」です。
▼「Windowless Plane」の従来の飛行機にはない5つの利点
1.窓をなくし、壁全体と天井がスクリーンになります。スクリーンには外の映像がリアルタイムで映しだされ、さながら空の中にいるような感覚になります。
窓がなくなる代わりに、最新のカメラ技術を用いて外の景色を床以外ほぼ全方位眺めることが可能になります。
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2.窓に合わせて椅子を並べる必要がないため、より広い空間を実現することができます。
従来の飛行機は窓に合わせて座席を置かなければならなかったのですが、窓がなくなることで広々とした空間と、より座席数を確保することが可能になります。また壁がすべてスクリーンになるため、圧迫感を感じない空間を実現することが出来ます。
3.スクリーンにはタッチパネル機能を搭載。機内の利便性と軽量化を両立させます。
出典:dailymail.co.uk
すべてのスクリーンにはタッチパネル機能が搭載されており、指先一つで「情報」「ビデオコンテンツ」「機内サービス」を楽しむことが出来ます。また、タッチパネル機能に変更することで、機体の軽量化も期待できます。
4.機体の側面のスクリーンを自分の好みの風景に変更することが出来ます。
もちろん、壁のスクリーンは外の映像を映し出すだけではありません。自分好みの風景にカスタマイズして、快適な空間を演出してくれます。
5.機体をより薄く、軽くすることでコスト削減を実現。低燃費で自然に優しい飛行機として期待できます。
「より薄く、より軽く、より強く」をコンセプトに作り上げられた機体は、従来の飛行機に比べて石油の消費量を抑え、それに伴い二酸化炭素の排出を少なくしてくれると期待されています。
▼10年後に実現される?「Windowless Plain」の今後の展望は?
現在開発計画が進んでいるこの「窓なし飛行機」ですが、まだまだ解決すべき課題が残されているようです。
特に、この飛行機の最大のウリである「スクリーン」ですが、壁全面をスクリーンにするとなると今はまだかなりの費用が見込まれます。
しかし、CPIは「発光ダイオード」が5年後くらいまでにコストダウンしているか、またはそれに変わる低コストの製品が生み出されることを期待し、10年後には実現できる可能性があると発表しています。
今のところ、発表されている情報は大まかな計画に留まっています。
これからの動向に注目ですね。