先日、海外メディアに掲載されていた記事で、3児の母で妻である女性がFacebookで「結婚したら夫婦の時間が激変！これってどうなの⁉」と投稿し「わかる。子育て始めると時間なんてあっという間で夫婦の時間はなかなか見つけられない」というコメントが多数寄せられていたことに少々驚きを感じた筆者。
というのも、欧米では率先して「子供ができても夫婦の時間を見つける」努力をするカップルが多いと言われているし、筆者の周りでも実際にそんな夫婦が多いからです。でも日本も欧米も、結局は似たようなものなのかもと思ってしまいました。そして満たされないモヤモヤ度は、夫が家事や育児を手伝ってくれなかったりしたら余計に増えてしまうもの。
「どんだけ散らかすのよ！」とブチ切れていた妻
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陸軍隊員として勤務している夫を持つデイドリー・サンフォードさんは、夫が家に帰って来る度、部屋が散らかり、カウチポテトよろしくテレビの前に陣取って何にもしないことにこれまでブチ切れていました。
「どうしてそんなに散らかすのよ！」「もっと片付けてよ！」「手伝ってよ！」何度言っても効き目はなし。疲れてるのはわかるけど、ちょっとぐらい片付けてくれたっていいじゃない。そんな文句を言う自分にもうんざりしていました。
ところがある日を境に、デイドリーさんのこれまでの気持ちに変化が。夫がいつも仕事に履いている靴の一足であるRockyのブーツを手に取った時に、思わず靴底に目をやったデイドリーさん。このブーツは買ってまだ半年しか経っていないもの。Rockyのブーツは結構な値段がするし質はいいはず。それなのに…。
靴底はかなりすり減って穴が開いていた
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この時、デイドリーさんは気付いたのです。「夫の仕事は私が思っているより相当ハードなのだ」と。「毎日このブーツばかりを履いてはいないのにもうこんなにすり減ってしまっている…。夫が外でしている仕事を私は決して侮ってはいけなかったのだ」と。
夫が家に帰って来て何もせずに、ただソファに寝そべっているのはそれだけ外で大変な仕事に従事しているからなのだと靴底を見て思い知ったデイドリーさん。「夫がちょっと部屋を片付けてくれないからって文句を言うべきじゃない」と気付いたのです。
自分の気持ちをFacebookで公開したデイドリーさん
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「これまで、家の中のことをまともにしてくれたことがなかった夫に苛立って、何度も声をあげたことがあった。でもその度に夫は『俺は俺で外で必死で働いているんだ！』と言っていたけど、私は理解しようと思わなかった。でも今、彼の靴底を見てやっとわかった。」
デイドリーさんは、「時には許し難いほど部屋を散らかしてくれるけれど、夫は精一杯やっている。そしてきっと夫も私が精一杯家庭内のことをしているのをわかってくれているに違いない。」とFacebookで気持ちを綴りました。
幸せな生活があるのはみんな頑張っているから
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デイドリーさんが「相手は自分が思っているようにはやってくれないけれど」とFacebookで綴っているように、誰しも結婚相手に100％求めることはできません。筆者も10年の結婚生活の中、相方に期待してもそれとは違うやり方で返って来ることの方が実際に多いです。
それでも「子供を守って、ご飯を食べていけて、屋根のある家で暮らせて…という当たり前のことができるのは、夫も自分も頑張っているからなんだ」ということに気付いたデイドリーさんのメッセージを読んで、筆者自身も結婚生活に対して「当たり前」のように相手に期待し過ぎていたところもあるなと反省しました。
「私たちに自由があるのは、夫がこの生活を守ってくれているから。これからは夫に不平不満ではなく、感謝の気持ちを持つことにしよう。」
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デイドリーさんは、メッセージの最後に「もし、あなたが今度パートナーにイライラして怒鳴りたくなったら、そっと靴底を見てみて。そうしたらあなたも何かに気付くかも知れない」と綴っています。
ひょんなことから気付いた結婚生活を見つめなおすこと。気付いたデイドリーさんは素敵。そしてその気持ちをシェアしてくれたからこそ、筆者のようにまた気付く人も出て来るもの。この投稿には1万以上のシェアが寄せられています。
