出典 http://www.aoyamar.jp
矯正にはいろいろな種類がありますが、透明のマウスピースのような装置をはめる矯正もあります。
透明だから他人の目も気になりません。しかし、このインビザライン矯正は、例えばアメリカだと、8000ドル(約90万円)ほどかかると言われています。
invisalign(インビザライン)とは?
全世界で300万人以上の患者さんの治療に使用されている透明な”マウスピース”のような矯正装置です。
ワイヤーを使用しないため、付けているのがほとんどわかりません。
また、普通に食事や会話ができ、喋りやすく、痛みがほとんどありません。通院回数も少なくて済みます。
出典 http://www.aoyamar.jp
自作で「歯の矯正」!?
出典 https://gunosy.com
この若いアメリカ人男性。名前を「アモス・ダドリー」さんと言います。ニュージャージー工科大学デジタルデザインを専攻する学生。
この彼が実は、家庭にある「3Dプリンター」を使用して、自作の矯正マウスピースを作ってしまったというのです。
出典 http://www.kotaro269.com
アモス・ダドリーさんは、自分の歯の矯正を希望し、初めは歯科医に相談したのですが、矯正装置の作成に8000ドル(約90万円)はかかると伝えられました。
そこでデジタルデザインを専攻する彼は、その大金を払って矯正するのではなく、3Dプリンタで矯正装置を自作しようと決めたのです。
出典 http://www.kotaro269.com
デジタルのデザインに長けている彼は、自分で作成を開始しました。そして、自分の歯型がしっかりと作られました!
出典 http://www.kotaro269.com
こちらがダドリーさんが自作した矯正器です。普通はこういうのは専門の歯科医に診てもらいますが、素人の彼がやってしまったとは驚きです。
出典 http://www.kotaro269.com
矯正する前の彼の歯型です。そこまでガタガタには見えませんが、前歯が前後にズレているのは見受けられます。
出典 http://www.kotaro269.com
おうちの3Dプリンターでマウスピースを作ることに成功したため、次は彼は大学の精巧な3Dプリンターを使用して、数か月間かけて自分の理想の歯形になるように、12段階の矯正器を作成しました。
出典 http://www.kotaro269.com
最初の段階の歯を3Dプリンターでプリントします。
出典 http://www.kotaro269.com
型の周りにプラスチックをかぶせて、マウスピースの矯正器を作っていきます。12種類あります。
出典 http://www.kotaro269.com
12段階に分けて作ったマウスピース。順番にはめていくことで、少しずつ歯列を治していき、最終的には、自身の理想の歯になるようにキレイに矯正していきます。
実際にはめて矯正
ビフォー
出典 http://www.kotaro269.com
最初のマウスピースをはめて、第一段階目の矯正が始まりました。上の歯で1本前方へ少々飛び出している歯が気になっていたのでしょうね。
その後、歯の矯正の段階に応じて、12個のマウスピースで順番に矯正していきました。
アフター
出典 http://www.kotaro269.com
数か月間でここまでになりました。歯もキレイに一直線に。見事です!
かかったコストが!!!
出典 http://jp.reuters.com
現在3Dプリンターは徐々に普及し始めています。10万円以下でも購入可能というのだから驚きです。歯の矯正には、ものすごい高い治療費を支払うというのはよく聞く話です。
でも近い将来は、一般の人でも簡単に自宅でやってしまうのではとも思ってしまいます。もしくは、専門医でも3Dプリンターを使用することで、もっともっと安価になっていくのでは?
※写真はイメージです。
出典 http://gigazine.net
インビザライン矯正は、アメリカでは8000ドルもかかると伝えられたのに、彼自作の矯正でかかったコストは、3D印刷にかけた材料費のたった60ドル。7000円程度といったところでしょうか。
出典 http://r-yakuzaishi.net
彼が超安価で、独自の歯で歯列矯正を成功させたことから、周りでも型を作ってくれないかと頼まれているようです。
でも彼は全て断っているとか。元々歯科矯正学に興味があったわけではない、素人。たまたま専攻がデジタルデザインだったということと、かなり偶然というのか幸運に恵まれてうまく出来てしまいましたが、実際の矯正の世界は、本当に繊細なものです。ちょっとした過ちが大きなことにもなりかねません。
彼は、自分にやったのみで、他の人々に薦めたり、やってあげることによって責任も負いたくないという固い意志を持って、断り続けているようです。
「ビジネスではない、あくまで個人的なライフハック」なのだとか。
素人ではNG
出典 http://www.seeds-kyousei.com
3Dプリンターで見事歯の矯正に大成功したアモス・ダドリーさんですが、これは彼がデジタルや3Dプリンターに精通していたこと、そして素人ながらにも運よく歯の矯正に自己責任で成功してしまったものです。
彼の成功は、近い未来のデジタル社会と高額すぎる歯列矯正へ、なんらかのヒントを与えてくれると嬉しいですね。
しかし、現段階での素人判断での歯の矯正行為は、非常に危険です。現在はまだまだ高い歯の矯正ですが、必ず専門の場所で行うようにしてください。