ニチレイへのサイバー攻撃で「RansomHouse」が犯行声明 関与やデータ窃取は確認中
ニチレイで2026年7月13日に発生したサイバー攻撃を巡り、「RansomHouse(ランサムハウス)」と名乗るサイバー犯罪グループが、ダークウェブ上のリークサイトに犯行声明を掲載したことが分かりました。ただし、声明は攻撃者側による一方的な主張であり、ニチレイは同グループの関与やデータ窃取を公式には確認していません。会社は警察、関係機関、外部のセキュリティ専門会社と連携して調査を続けています。
RansomHouseが犯行声明を出したことは報じられていますが、声明を出したグループが実際の侵入やデータ窃取を行ったと確定したわけではありません。ニチレイは攻撃の詳細を公表しておらず、原因や影響範囲を引き続き調査しています。
まず結論:何が判明し、何が未確認なのか
ニチレイへのサイバー攻撃について、RansomHouseと呼ばれるグループがダークウェブ上で犯行声明を出しました。
声明では、ニチレイに関係するデータを取得し、システムを暗号化したとする趣旨の主張が掲載されています。しかし、これらはRansomHouse側の主張であり、ニチレイや警察、第三者機関が裏付けたものではありません。
ニチレイが公式に確認しているのは、同社サーバーがサイバー攻撃を受けたこと、被害を受けた一部サーバーに個人情報が保管されていたこと、システム障害によって冷蔵倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷に影響が出たことです。
サイバー犯罪グループが注目や金銭交渉を目的に、実際には関与していない事件について声明を出す可能性もあります。技術的な解析や捜査結果が示されるまでは、RansomHouseによる攻撃と断定できません。
犯行声明とニチレイの対応を事実整理
| 被害企業 | 株式会社ニチレイ |
|---|---|
| 障害発生日 | 2026年7月13日 |
| 会社が確認した原因 | サーバーに対するサイバー攻撃 |
| 犯行声明を出した集団 | RansomHouseを名乗るグループ |
| 声明確認日 | 2026年7月21日から22日にかけて報道 |
| 声明の掲載場所 | ダークウェブ上のリークサイト |
| 同グループの関与 | ニチレイによる公式確認なし |
| データ窃取・暗号化 | 攻撃者側が主張、事実関係は確認中 |
| ニチレイの対応 | 警察、関係機関、外部専門会社と連携して調査 |
| 個人情報 | 一部サーバーに保管されており、対象者へ個別通知 |
7月13日
7月22日
未確定
今週中
RansomHouseがダークウェブ上に掲載した犯行声明とは
報道によると、RansomHouseは匿名性の高いダークウェブ上のリークサイトに、ニチレイを攻撃対象として掲載しました。
脅威情報サービスが確認したページには、2026年7月13日に暗号化したとする表示や、証拠と称するデータを確認できる項目が設けられていたとされています。
また、ニチレイの経営陣に対し、機密情報やプロジェクト文書の公開を防ぎたければ連絡するよう促す趣旨のメッセージも掲載されていました。
| 声明で主張された内容 | 確認状況 |
|---|---|
| ニチレイのシステムへ侵入した | グループ側の主張で、公式な裏付けなし |
| 2026年7月13日にデータを暗号化した | グループ側の表示で、ニチレイは未確認 |
| 機密データやプロジェクト文書を取得した | グループ側の主張で、窃取の範囲は未確認 |
| 証拠と称するデータを公開した | 報道機関や脅威情報サービスが掲載を確認 |
| ニチレイへ連絡を求めた | リークサイト上のメッセージで確認されたと報道 |
ダークウェブや転載サイトで配布されるファイルには、個人情報や営業秘密だけでなく、マルウェアが仕込まれている可能性があります。興味本位でアクセス、保存、再配布しないでください。
RansomHouseが攻撃したと確定したのか
記事作成時点では、RansomHouseがニチレイへのサイバー攻撃を行ったと確定していません。
ニチレイは7月22日に発表した第4報で、外部のセキュリティ専門会社と調査を続け、警察や関係機関と連携して対応していると説明しました。一方、RansomHouseの名称や犯行声明については言及していません。
攻撃者を特定するには、アクセスログ、マルウェアの痕跡、通信先、暗号化ツール、身代金要求文、窃取されたとするデータなどを総合的に分析する必要があります。
- 犯行声明は攻撃者側による一方的な主張
- ニチレイはRansomHouseの関与を公式認定していない
- 警察や関係機関と連携して調査が続いている
- 攻撃手法や侵入経路は公表されていない
- 身代金の要求額や交渉の有無は公表されていない
- データ窃取の規模や内容も確定していない
報道では「犯行声明が判明」と表現される場合がありますが、判明したのは声明が掲載された事実であり、攻撃への関与が証明されたという意味ではありません。
RansomHouseとはどんなハッカー集団?
RansomHouseは、2021年後半から活動が確認されているランサムウェア関連グループです。トレンドマイクロは同グループを「Water Balinsugu」、パロアルトネットワークスのUnit 42は「Jolly Scorpius」という名称でも追跡しています。
活動初期には、データを暗号化せず、窃取した情報の公開を材料に金銭を要求する手法を中心としていました。近年は暗号化とデータ窃取を組み合わせた二重脅迫型の攻撃も確認されています。
| 名称 | RansomHouse |
|---|---|
| 活動確認 | 2021年後半ごろから |
| 別の追跡名 | Water Balinsugu、Jolly Scorpius |
| 主な目的 | 窃取データや暗号化を利用した金銭要求 |
| 主な手法 | データ窃取、ファイル暗号化、リークサイトでの公表 |
| 狙われる業種 | 小売、医療、テクノロジーなど幅広い業種 |
| ニチレイへの関与 | 犯行声明を掲載したが、正式には未確認 |
RansomHouseは、攻撃ツールや交渉用サイトを提供し、別の攻撃者が企業ネットワークへ侵入する「RaaS」と呼ばれる分業型の仕組みを利用すると分析されています。そのため、リークサイトの運営者と、実際に侵入した人物が同一とは限りません。
ランサムウェアと「二重脅迫」の仕組み
ランサムウェアは、企業や個人のファイルを暗号化し、使用できない状態にしたうえで、復旧と引き換えに金銭を要求する不正プログラムの総称です。
近年は暗号化前にデータを外部へ持ち出し、「身代金を支払わなければ情報を公開する」と脅す二重脅迫型が増えています。バックアップからシステムを復元できても、情報公開の圧力が残る点が特徴です。
| 攻撃段階 | 想定される行動 |
|---|---|
| 侵入 | フィッシングやシステムの脆弱性などを悪用 |
| 権限拡大 | 管理者権限や認証情報を取得 |
| 横展開 | 社内ネットワーク上の別の端末やサーバーへ移動 |
| データ窃取 | 顧客情報、社員情報、契約書などを外部へ転送 |
| 暗号化 | ファイルや仮想サーバーを使用不能にする |
| 脅迫 | 復旧や情報非公開と引き換えに金銭を要求 |
| リークサイト掲載 | 交渉を迫るため企業名やデータの一部を公開 |
この表は一般的なランサムウェア攻撃の流れです。ニチレイへの攻撃がすべて同じ手順で行われたと確認されたわけではありません。
ニチレイへの攻撃発生から犯行声明までの時系列
| 日付 | 確認された動き |
|---|---|
| 2026年7月13日 | ニチレイが不正アクセスによるシステム障害を確認 |
| 7月13日 | 緊急対策本部を設置し、グループ内システムを遮断 |
| 7月13日以降 | 冷蔵倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷に影響 |
| 7月15日 | サーバーがサイバー攻撃を受けたことを正式発表 |
| 7月15日 | 被害サーバーの一部に個人情報が保管されていたと公表 |
| 7月17日 | 入出庫業務と冷凍食品出荷業務を一部制限付きで順次再開 |
| 7月21日 | RansomHouseがダークウェブ上に犯行声明を掲載したと報道 |
| 7月22日 | ニチレイが第4報を発表し、警察や関係機関との連携を公表 |
| 7月22日時点 | 個人情報が保管されていたサーバーに関係する対象者へ通知 |
| 今週中の予定 | 入出庫と冷凍食品出荷の全拠点を通常稼働へ移行 |
個人情報の状況と対象者への通知
ニチレイは7月15日の第2報で、被害を受けたサーバーの一部に個人情報が保管されていたと発表しました。
7月22日の第4報では、該当する対象者へ別途通知を行っていると説明しています。ただし、対象者の人数、個人情報の種類、外部流出が確認された範囲などは公表されていません。
| 確認項目 | 7月22日時点の状況 |
|---|---|
| 個人情報を保管したサーバー | 被害を受けた一部サーバーに存在 |
| 対象者への連絡 | ニチレイが個別に通知 |
| 外部流出の範囲 | 詳細は公表されていない |
| 対象人数 | 未公表 |
| 情報の種類 | 未公表 |
| 個人情報保護委員会 | 漏えいの可能性がある事案として報告 |
通知に記載された情報の種類、発生期間、推奨される対応、問い合わせ窓口を確認してください。パスワードの変更を求められた場合は、メール内のリンクではなく公式サイトから手続きを行うと安全です。
ニチレイの業務復旧はどこまで進んでいる?
ニチレイは7月17日から、システム障害の影響を受けていた冷蔵倉庫の入出庫業務と冷凍食品の出荷業務を順次再開しました。
7月22日の第4報では、安全対策を講じながら復旧を進め、今週中に全拠点を通常稼働へ移行する予定だと発表しています。
| 業務 | 復旧状況 |
|---|---|
| ニチレイロジグループの冷蔵倉庫 | 入出庫業務を順次再開 |
| ニチレイフーズ | 冷凍食品の出荷業務を順次再開 |
| 受発注 | 当初は一部制限した状態で再開 |
| 全拠点の通常稼働 | 7月22日を含む今週中に移行予定 |
| 原因・影響範囲の調査 | 継続中 |
業務が通常稼働へ移行しても、出荷の遅れや注文の集中が解消するまでには時間差が生じる可能性があります。復旧とサイバー攻撃の調査は別の作業であり、業務復旧後も原因究明は続きます。
消費者や取引先への影響はどうなる?
今回のシステム障害では、ニチレイブランドの冷凍食品だけでなく、ニチレイロジグループが保管や配送を担う外食企業、小売店、食品メーカーにも影響が及びました。
業務は順次再開されていますが、商品や地域によっては納品や在庫の回復に差が出る可能性があります。
- 店頭商品の一時的な品切れや入荷遅れ
- 外食店での一部メニュー販売休止
- 取引先への納品数量や日時の変更
- 障害中に送信した注文の処理遅延
- 注文再送による二重発注の可能性
- 個人情報に関する対象者への個別通知
今回公表されている問題は情報システムと物流・出荷業務への影響です。販売中の商品に異物混入や品質異常が確認されたという発表ではありません。
ニチレイを装う便乗詐欺や不審メールに注意
個人情報の可能性や犯行声明が報じられると、「漏えい確認」「返金手続き」「パスワード再設定」などを装ったフィッシングメールやSMSが送られる可能性があります。
- 不安をあおって即時対応を求めるメールを信用しない
- メールやSMS内のリンクを直接開かない
- ID、パスワード、カード情報を入力しない
- 補償や返金のためとして送金しない
- 添付ファイルを開かない
- 送信元アドレスやドメインを確認する
- ニチレイ公式サイトに同じ案内があるか確認する
- 同じパスワードを複数サービスで使い回さない
| 不審な連絡の例 | 安全な対応 |
|---|---|
| 「あなたの情報が流出した」とリンクを案内 | リンクを開かず、公式サイトを直接確認 |
| 返金のためカード番号を要求 | 入力せず、公式窓口へ問い合わせ |
| 警察や委員会を名乗り送金を要求 | 送金せず、警察相談窓口へ確認 |
| 流出データを確認できるとファイルを送付 | 保存・実行せず削除し、管理者へ報告 |
企業がランサムウェアの犯行声明を受けた際に行う対応
企業がリークサイト上の犯行声明を確認した場合、掲載内容だけを見て攻撃者を断定するのではなく、証拠の保全と技術調査を優先します。
- 感染端末や被害サーバーをネットワークから隔離する
- アクセスログや通信記録を保全する
- 外部のインシデント対応専門会社へ調査を依頼する
- 警察や監督機関へ報告する
- 流出した可能性のある情報と対象者を特定する
- 安全なバックアップから復旧できるか確認する
- 取引先や対象者へ必要な通知を行う
- 侵入経路を封鎖し、認証情報を変更する
- 再発防止策と調査結果を公表する
身代金を支払っても、データの復元や削除、非公開が保証されるわけではありません。対応は経営、法務、セキュリティ、広報、捜査機関などが連携して判断する必要があります。
ニチレイへのサイバー攻撃と犯行声明に関するFAQ
特定されたとは発表されていません。RansomHouseが犯行声明を出しましたが、ニチレイは同グループの関与を公式に認定していません。
2026年7月21日にダークウェブ上で確認され、同日夜から22日にかけて報じられました。
データの暗号化や窃取、リークサイトでの公開を利用して金銭を要求するランサムウェア関連グループです。
RansomHouse側はデータを取得したと主張していますが、窃取されたデータの内容や規模は公式に確認されていません。
攻撃者側は暗号化したと主張しています。ニチレイはサイバー攻撃を受けたことを確認していますが、暗号化の具体的な範囲や手法は公表していません。
犯行声明はニチレイへ連絡を促す内容ですが、要求額や交渉状況、支払いの有無は公表されていません。
被害サーバーの一部に個人情報が保管されていたことは確認されています。外部流出の詳細は公表されておらず、ニチレイは対象者へ個別通知を行っています。
現時点で通知対象ではない可能性がありますが、調査によって対象範囲が更新される場合があります。公式発表を継続して確認してください。
冷蔵倉庫の入出庫と冷凍食品の出荷は順次再開されています。ニチレイは7月22日時点で、今週中に全拠点を通常稼働へ移行する予定としています。
今回発表されているのはシステムと物流・出荷への影響です。商品の安全性や品質に問題が確認されたとの発表ではありません。
推奨できません。個人情報や営業秘密の侵害につながるほか、マルウェア感染や犯罪サイトへの接触などの危険があります。
メール内のリンクをすぐに開かず、ニチレイ公式サイトに同じ案内があるか確認してください。不審な場合は公式窓口へ直接問い合わせてください。
ニチレイ公式サイトのプレスリリースで確認できます。犯行声明の関与については、ニチレイや警察などの正式発表を待つ必要があります。
参考リンク
- 株式会社ニチレイ:当社グループでのシステム障害発生について(第4報)
- 株式会社ニチレイ:当社グループでのシステム障害発生について(第3報)
- 株式会社ニチレイ:当社グループでのシステム障害発生について(第2報)
- 株式会社ニチレイ:当社グループでのシステム障害発生について(第1報)
- ライブドアニュース:ニチレイへの攻撃でRansomHouseが犯行声明
- ITmedia NEWS:RansomHouseがニチレイへの攻撃を主張
- 広島ホームテレビ:ニチレイへのサイバー攻撃でハッカー集団が犯行声明
- トレンドマイクロ:Water Balinsugu(RansomHouse)の特徴と攻撃手法
- Unit 42:RansomHouseの攻撃チェーンと暗号化手法
- 警察庁:ランサムウェア被害防止対策
- ライブドアニュース公式X:ニチレイへのサイバー攻撃を巡る犯行声明

Xで伝えられたRansomHouseの犯行声明
ライブドアニュースのX公式アカウントは、ニチレイへのサイバー攻撃を巡り、RansomHouseと呼ばれるグループがダークウェブ上に犯行声明を出したと伝えています。
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