アメリカ・テキサス州在住のリジー・ベラスケスさん、25歳。彼女は世界でたった3人しかいない極めて珍しい難病を抱えています。
その病のせいで、右目が失明しており、脂肪を蓄えることもできません。
1日に約60回の食事が必要

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彼女の病気は、新生児早老症様症候群の一種。
老化が急激に進んでしまう早老症様顔貌と、皮下脂肪組織の減少が特徴で、食事から栄養がほとんど取ることができないため、彼女の場合は1日に5000~8000キロカロリーを摂取しなければならず、約60回(15分ごとに1回)食事を取らなければなりません。

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それだけ摂取していても体重は65ポンド(約30kg)以上に増えたことがないそうです。
食べても太らない体質の人を羨ましいと思っていましたが、彼女の場合は生きるためにとにかく食べ続けなければならないんですね…。
数々の苦難を乗り越えてきた彼女のスピーチが胸を打つ
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そんな彼女が、2013年12月にテキサス州オースティンで開催された「TED X」で大衆を前にスピーチを行いました。
幼少期から今に至るまでを赤裸々に、ときにユーモアを交えながら話すその言葉の一つ一つにはとても説得力がありました。
(※字幕が表示されない場合は「字幕on」にしてご覧下さい)
「世界一醜い女性」として罵られた過去

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高校の時、残念ですが、私を「世界で一番醜い女」だと揶揄する動画がアップされているのを見つけました。その8秒くらいの音もない動画は400万回以上も再生され、何千ものコメントが書き込まれていました。
「リジー お願い どうかお願い 世界のためと思って 銃で自殺して」というものもありました。
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多感な時期の彼女にはその言葉がどれだけ残酷で衝撃的なものだったか…察するに余りあります。
私は泣き暮れましたが、どこか吹っ切れて見返してやろうと思いましたし、「もう放っておこう」と思いました。
人生は自分の手の中にあるとわかり始めました。
私は片目は見えませんがもう片方からは見えるとか、病気がちかもしれませんが髪はとてもきれいとか。
それで幸せになるか怒りを抱えたままかの選択は自分次第ということです。
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どうしてこんなにポジティブになれたのか、そこにはご両親の力も大きかったようです。
母がファイティングスピリットを教えてくれた

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ご両親は彼女を愛し、できる限りのことをしてくれましたが、幼稚園に入ると自分が他人と違うと気づかされる厳しい現実が待っていました。
「何がいけないの?私、何かした?なぜ嫌われるの?」
両親は私を座らせて言いました。
「リジー、あなたが他の子と違うのは痩せているということだけよ。病気はあるけど、それであなたがどういう子か決まったりはしないのよ」
両親は、「学校に行きなさい、顔を上げて笑いなさい、自分らしくいなさい。そうすれば周りも同じだとわかるはずだ」と言いました。
私ができたほぼ全てのことは両親のお陰です。
母がファイティングスピリットを教えてくれたおかげで今日皆さんの前でむねをはって話すことができます。
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母がファイティングスピリットを教えてくれたおかげで「今までいろんなことがあったけどそれで良いのよ」と思えるようなったと話すリジーさん。
母の言葉は偉大ですね。
否定的な意見は自分の人生を良くするために利用してやればいい

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私をからかったり、いじめたり、醜いと言ったり、怪物だと言った人たちに良い意味で変わった私を見せつけるんです。
ネガティブな言葉をかけられたら私はそれらを逆手にとって、それらをはしごに見立てて、目標へと登っていくんです。それが私がしてきた方法です。
利用するんです。否定的な意見を力に変えるんです。人生を良くするために使ってやるんです。そうしたら絶対に打ち勝つことが出来ます。絶対にです。絶対にできると約束します。
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人を勇気づけられる講演者になること、本を書くこと、大学を卒業して家族とキャリアを持つことを目標にして生きてきたという彼女。
それらを叶えるために、「あなたにはできない」と言った人たちの否定の言葉を燃料にして、彼女は心の火を燃やし続けました。
その結果、家族を持つことというのはまだ先になるかもしれないが、その他は達成したと話すリジーさんの姿がとても誇らしく見えました。