毒性が強く発がん性のある「六価クロム」を含む産業廃棄物を都内の住宅地に垂れ流しながら運び、茨城県内に不法投棄したとして男女8人が逮捕されました。
逮捕されたのは、建物解体業の久賀野光正容疑者(48)と高橋時男容疑者(66)ら男女8人です。8人は去年5月から7月にかけて、茨城県笠間市の山に囲まれた空き地に、メッキ工場の解体現場から出たがれきやプラスチックなどの産業廃棄物を不法に投棄した疑いが持たれています。
- 名前:久賀野光正
- 年齢:48歳
- 住所:不明
- 職業:解体工事会社役員
久賀野光正容疑者・高橋時男容疑者の画像はこちらです。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp
8人は、廃棄物の処理をおよそ1500万円で請け負っていて、警視庁は処分費用を安くするため不法投棄したとみていますが、取り調べに対し、高橋容疑者ら5人は容疑を認めていますが、久賀野容疑者ら3人は「不法投棄したつもりはない」と容疑を否認しています。
廃棄を依頼した工場の社員や、仲介した不動産会社役員も書類送検しています。
警視庁によりますと、メッキ工場の跡地からは、非常に毒性が強く発がん性のある「六価クロム」が最大で環境基準のおよそ6000倍検出されていて、廃棄物が運ばれる際、住宅街に廃液が垂れ流されて道路が変色したということです。六価クロムを含む有害物質は、現場から数百メートルにわたって流出しており、付近は、通学路にもなっている場所も。
容疑者たちは建物解体業とのことですが、六価クロムの危険性の認知度は低かったのかもしれません。