(写真左から)星奈津美選手、坂井聖人選手、荻野公介選手
リオデジャネイロ五輪を戦い抜き、見事メダルを獲得した競泳日本代表選手らが18日、コンディションサポートを引き受けていた味の素株式会社本社(東京・中央区)を表敬訪問。
輝くメダルを胸に、そのメダル獲得を支えたオリンピックでの食生活ついて語ってくださいました。
合宿続きで日本食が恋しい…

出典編集部撮影
(写真)花束を手に笑顔を見せる金藤理絵選手。
選手団を代表して花束を受け取った、200メートル平泳ぎで金メダルに輝いた金藤理絵選手。サンパウロ入りした頃は、選手団の約半数の選手が海外で事前合宿をしてから、ブラジルへの移動だったのでとても日本食が恋しい時期だったそう。
そんな時に、用意された日本食のお弁当に選手たちは喜びもひとしお。「食事のおかげで(試合に向けて)体作りをすることができました」と語ります。
「試合期間中もパワーボールや日本食を用意して頂いて、ウエイトコントロールしやすかった。でもコーチ陣は少し太ったような…」とも明かし、笑いを取る一幕も。
そして金・銀・銅とあわせて3つのメダルを獲得した萩野公介選手は、過去の大会と比べて今回のオリンピックの食事内容についてお話されました。
荻野選手の金メダルを支えたもの

金・銀・銅と3つのメダルを獲得した萩野選手は、2013年の世界大会では多くのレースに出場し、期間中に頬が痩せこけてしまうほど体重が落ちてしまったことがあったそう。
「今回は、現地での味の素の熱いサポートもあり、体重が落ち切ることなく最後まで充分に戦いきることができました」と話す萩野選手。
選手が素晴らしいパフォーマンスをするうえで大切な食事。現地でも、スタッフとともにいつどんなエネルギーを摂るか話合いながら食べていたそうです。
そして、手軽にエネルギー補給として選手たちが食べていたのが“パワーボール”。金藤選手も言っていた“パワーボール”とは何のことでしょうか?
みんなが食べていた“パワーボール”ってなに?

選手たちが食べていた“パワーボール”とは、アミノ酸入りの小さい丸い形をしたおにぎりのこと。おにぎりにアミノ酸とはかなり、意外ですよね。
アミノ酸はからだを作る元となるタンパク質であり、激しい運動をするスポーツ選手には欠かせない栄養素。
それを効率よく摂取するために作られたのが、“パワーボール”というわけなのです。
平井ヘッドコーチも「(味の素の)アミノ酸が入ったおにぎり“パワーボール”などで選手のコンディションを整えられたので、この結果につながった」と話されていました。

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(写真)800メートルフリーリレーで銅メダルを獲った松田丈志選手。
オリンピックの競泳は夜の22時に試合が始まり、終わるのは未明ごろ。選手村に戻るのは午前2時というタイムスケジュールで、闘っていた選手たち。
肉体的にも精神的にも極限の状態だったのではないでしょうか。そんな時に、競技場に運ばれてくるお弁当は選手らの大いに支えとなりました。
チーム最年長の松田選手も「選手村ではパワーボールや鍋キューブで作った鍋、夜にはお弁当とサポートがあり最後まで戦い抜けた。こんなにしてもらったら、次の東京五輪では何がでてくるんだろう?(笑)」と笑顔で話していました。
サポートを受けて目指すのは2020年の東京五輪!

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金藤選手も「今回惜しくもメダルに届かなかった、若い選手の4年後に期待したい」と語り、リオネジャネイロ五輪を終えた競泳選手団は、もう次の2020年東京五輪を見据えています。
味の素も次のサポートの準備に向けて、新しい商品の開発を進めているそう。4年後の東京で競泳選手たちがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今後の彼らにも注目ですね。
競泳選手団のみなさん、ひとまずお疲れ様でした!