プロモーション活動やファンとのコミュニケーションのため、ショウビズ界では欠かせないものであるSNS。 ほとんどの有名人が自身のアカウントを持ち、積極的にプライベートを公開することでファンとの距離を縮めています。
一方で、そんな時代の流れに逆らうように、SNSを「あえて利用しない」海外セレブもいるのです。そんな、SNSを利用しないスターたちを紹介していきましよう。
過去に、「Facebookページを開設するぐらいなら、僕の直腸手術をテレビで生中継するほうがましだよ!」という過激なジョークでSNSに強い嫌悪感を示したアメリカの俳優、ジョージ・クルーニー。
彼がSNSを使わない理由は、俳優という職業に対する独自の考えが関係しているよう。インタビューで理由を聞かれた際にはこう述べています。
「観客からお金をもらって映画を観に来てもらう俳優は、自分の全ての考えをファンに伝える必要はない。俳優たるもの、少しミステリアスな部分が必要だと思うからね」
SNS上で俳優たちの日々の生活が公開される。そんな昨今の情報過多な時代に、あえてSNSを使わず提供する情報を絞ることで、観客と俳優の間に境界線を設ける。
そして、役のイメージを投影させる“隙”を残すことで、役のイメージを損なわないようにしようとする。
彼なりの役作りの、俳優としての哲学が感じられますね。
SNSは無意味? 英国人らしいユーモアで否定

2014年の第86回アカデミー賞のレッドカーペットで、俳優たちが“自撮り”しているところへ変顔で割り込むというお茶目なイタズラ「フォトボム」でも話題になったイギリスの人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。
彼も、SNSとは距離を置いている俳優として有名です。
彼は、あるインタビューでTwitterを利用しないことについて聞かれた際、その理由についてこう答えました。
「みんな、僕がどれだけおしゃべりか知ってるだろ? 言いたいことをキレイに140文字にまとめることなんて難しいし、投稿するツイートを編集しているだけで時間がかかりすぎちゃうよね。そんなことしてたら、仕事をする時間がなくなっちゃうよ(笑)」
SNSに時間を割くのは、彼にとってあまり意味がないことである。それを彼らしいユーモアある言い回しでそれとなく表現していますね。
娘のため! SNSを使わないママ女優

映画『タイタニック』のヒロイン役で全世界の注目を集めたイギリス人女優のケイト・ウィンスレットも、SNSに対して懐疑的なひとり。
その理由は、彼女の娘の教育に関係するようで、理由についてこう話しています。
「SNSは、若い女の子の自尊心に影響すると思う。人に好かれる“誰か”になるために自我を形成するようになるでしょ。それに何の意味があるの?
それによって摂食障害になったりするのを聞くと憤慨するわ。だから我が家では、SNSはやらないようにしているの」
若い女性たちが他のユーザーから「いいね!」などをもらうため、ありのままの姿ではなく、見栄を張った写真や本来の自分とは違う背伸びした写真をアップし、それが人格形成に問題を与えることを危惧しているよう。
彼女自身も、多感な年頃の娘のために家族全員でSNSから距離を置いているようです。
ジェームズ・ボンドは、SNSよりリアルを重視!

人気スパイ映画「007」シリーズで、ワイルドかつダンディーな“ジェームズ・ボンド”を演じているイギリス人俳優、ダニエル・クレイグ。
彼もまた、SNSとは距離を置いています。理由は…?
「私はFacebookもTwitterもやってない。“朝起きて今日は卵を食べた”とか、そんなこと誰も興味ないだろ? ソーシャルメディア? 電話で連絡を取り合って一緒にパブに行って1杯飲むだけで済むことだろ」
SNSを介した不特定多数に向けたオンラインのやりとりよりも、オフラインでの近しい友人との繋がりを重視すべきだという、ジェームズ・ボンドが映画のなかでサラリと言いそうな理由ですね。
それぞれのSNSについての考え方から、確固たるこだわりが感じられます。