Naitter【泣いた】

感動の話が実は…SNSの落とし穴

感動の話が実は…SNSの落とし穴

感動の話が実は…SNSの落とし穴


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先日、SNSであるエピソードがシェアされ、多くの人がそれに感動しました。その投稿とは、ポケモンGOが思わぬ功績をもたらしたというもの。

きっかけはフェイスブックのある投稿

きっかけは、ある男性が投稿した「ポケモンGOのおかげで、とある保護施設に保護された犬たちにすべて里親が見つかった」という感動的なエピソードでした。

出典 https://www.facebook.com

最高の話があるんだ。大っぴらにポケモンGOで遊ぶのがためらわれる人の為に、動物保護施設がカモフラージュ様の散歩用の犬を1時間1ドルで貸出した。その結果、こんな事が起きたんだぜ。

1有料にも関わらず散歩希望者が殺到して順番待ちリストができたほど

2犬のレンタル代がたくさん入って里親手数料が無料に

3レンタルした人がSNSに投稿、それを見て里親希望の問い合わせが殺到

4犬に興味なかった人も、散歩している間に愛着が出てそのまま犬を飼う人も

5保護施設の犬すべてに里親が見つかり保護犬0に。今は他の施設からレンタルする予定

コメント欄には、具体的な保護施設の名称も上がっていた為、多くの人がこの話を信じました。そして大きな感動を呼び、瞬く間に世界中にシェアされていったのです。しかし大変残念ながら、この話は本当ではありませんでした。(現在、フェイスブックのこの投稿は削除されています)

被害にあった保護施設が、このエピソードは誤報だという記事をシェア

出典 https://www.facebook.com

筆者もこの話題が出た時、保護施設の公式ページやFacebookを見てみましたが、この様なエピソードは投稿されていませんでした。それどころか、引き続き保護施設にいる犬たちの里親募集の告知を続けていました。本来ならこんな素晴らしい出来事があれば、真っ先に保護施設から投稿があるはずなので、おかしいなと感じたのが正直なところです。

本当のことも混ざっているから判断が難しい

実は今回、騒動に巻き込まれた形になった米・インディアナ州の動物愛護団体『Muncie Animal Shelter』では、実際にポケモンを使った保護犬の散歩ボランティアを募集しています。もちろん前述の投稿にあった様な散歩代などは徴収してませんし、時間制限もありません。(里親手数料も無料になっていません)

ポケモン・ドッグとの散歩ボランティアというアイディアは、多くの人に驚きと感動を呼び、世界中でニュースになりました。

出典 https://www.facebook.com

シェルターでは多くの保護犬たちが暮らしており、散歩に連れて行かなくてはなりません。しかしその数が多ければ多いほど、散歩をしてくれるボランティアの人を探すのも大変です。そこでシェルターの創設者Phil Peckinpaughさんが思いついたのが、このポケモンGOを使ったポケモン・ドッグのお散歩キャンペーン。6才になる娘のRuthieちゃんと一緒に、ポケモンを探しながら犬の散歩をしていた時に、パッとひらめいたのだそう。

そしてシェルターのFacebookに「ポケモンドッグと一緒に歩いて、卵を孵化させたり、珍しいポケモンをゲットしてみないかい?10時から17:30の間ならいつでもOK!」と投稿します。

たくさんの人がシェルターに訪れた!

少し反応があればいいなと考えていたPeckinpaughさんでしたが、告知した翌日の14日にはなんと70人ものボランティア希望の人がこのシェルターを訪れました。その中には1日3回も犬たちと散歩に出てくれた人も!そしてその週末までの間には、250人もの人がポケモンGOとポケモン・ドッグとの散歩を楽しんだのです。

出典 https://www.facebook.com

Good hangs with my man Duke. Everyone should walk shelter dogs and catch Pokémon. #MuncieAnimalShelter #GottaWalkEmAll

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実際に里親が見つかった保護犬も!

あまりにもたくさんの人が来てくれたおかげで、途中からは数人のグループで1匹の犬を散歩させるという形になった事もありましたが、こうやって今まで接点のなかった保護犬たちと触れ合う機会があるということは素晴らしいことですし、散歩のためのボランティアが求められているという事を初めて知ったという人も多いのではないでしょうか?

そしてこのシェルターでは、ポケモン・ドッグとの散歩がきっかけで、実際に6匹の保護犬たちが新しい家族に巡り会えました。この写真の犬も、ポケモンGOのおかげで素敵な家族と巡り会えた1匹。

出典 https://www.facebook.com

優しそうな里親さんと一緒で嬉しそうです。

出典 https://www.facebook.com

今回、実際には起きていない事が拡散されてしまったMuncie Animal Shelterですが、今も変わらずポケモン・ドッグとのお散歩をしてくれる人を募集しています。そしてまだ多くの犬たちが新しい家族を待っています。

発案者のPeckinpaughさんは、ポケモン・ドッグ・キャンペーンが全国的に広がり、多くの保護犬たちが新しい家族を見つけるきっかけになる事を願っているそうです。事件や事故なども心配されているポケモンGOですが、アイディア次第でこの様な成果をあげる事ができるというのは、本当に素晴らしいですね。

出典 https://www.facebook.com

今回、最初の投稿をした男性はFacebook上の友人達に向けての「ジョークだった」と語っていますが、実際にポケモン・ドッグ・キャンペーンを行っていたシェルターに多數の問い合わせが相次いだ事で、大きな迷惑がかかってしまいました。

SNSというものは公開設定によっては世界中の人が見ることが出来ます。熊本地震の時に「ライオンが逃げた」と事実と異なる内容をTwitterに投稿した男性が先日逮捕されました。本人は軽い冗談のつもりでも拡散された事で恐怖で避難できなくなってしまった人や、問い合わせが殺到して業務に大きな支障が出てしまったなど大きな被害が出てしまったのは事実です。

スマホやPCの画面の中だけの世界の様に錯覚してしまいがちですが、ネットに何かを投稿するという事は、実際には公の場所で大勢に向けて話しているのと同じ事。SNSというものは、正しく使えばとても便利で有効なものだからこそ、その使い方に気をつけたいものですね。


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