各地で熱戦が繰り広げられている、第98回全国高校野球選手権大会の予選

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夢の舞台である甲子園を目指して、連日に渡り熱戦が繰り広げられていますが、7月9日に沖縄大会で行われた“ある試合”が大きな注目を集めました。
それは沖縄大会3回戦、小禄×浦添商業の一戦。
浦添商業といえば甲子園ベスト4の実績もある、指折りの強豪校

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浦添商業野球部は夏の甲子園に4度出場、2008年にはベスト4まで勝ち上がった実績をもつ県内でも指折りの強豪です。それだけに彼らの躍進を期待する声は毎年とても大きなものがあります。
8回表を終えた時点で1点リードしていた浦添商業

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試合は4番古堅のタイムリーヒットなどで、浦添商業が3点を先取。しかし、4回裏に小禄が一挙に7点の猛打を見せて逆転。その後も追加点を許し劣勢の浦添商業でしたが、後半に巻き返しを見せて七回に3点、さらに八回には適時打とスクイズで2点をもぎ取って逆転に成功します。
8回の時点でのスコアは9-8、浦添商業が勝ち越していました。しかし…
浦添商業ナインに降り注ぐ無情の雨…

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八回裏の小禄の攻撃中、ノーアウト一塁の場面で降雨により試合が中断。その後も雨が収まる気配はみられず、大会規定により降雨コールドゲームが成立しました。
八回途中の記録は両チームとも無効になるため、八回表の浦添商業の2点はノーカウント。よって七回までのスコアである7-8が最終スコアとなり、試合はそのまま終了となってしまったのです…
勝っていた側がまさかの敗退…。彼らの夏はこうして終わりました

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試合途中の時点では紛れもなく勝っていた、なのに結果は敗退。
こういった事態も現実にあり得ることはわかっていた、でもそれがどうして自分たちの最後の夏に起きなければいけないのか…。ルールだから仕方がないと頭では理解しようとしても、たやすく切り替えられるようなものじゃありません。
県高野連の又吉忠理事長は「規定の適用に問題はなかった」と発表。でも試合終了が宣言された後も、一塁ベンチ前で泣き崩れている球児たちの姿は、勝負の世界と言えど非常に残酷だと感じました。