ロシア・タゲスタン共和国の留置施設で、監視カメラが驚愕の単独脱獄を押さえた。
映っているのは、ドアの中ほどからあらぬ方向へと突き出していく、男の裸体だ。
一体、何が起こっているのか!?
2016年6月18日、時刻は4時51分を回ったところ。男は頭突きでドアを突破、したのではなく、またイリュージョン使いでもない。
ドアからの脱獄の通り道となったのは、食事の配膳用に開閉される窓の穴。
男は頭からその身を通し、そのまま直角に抜け切ったのだ。この時、邪魔な衣服は脱いでおいたという。
見事、廊下に着地することに成功した男は、今通ってきた配膳口から衣服を引き出して、来てから歩き出した。
見方によっては、卵の殻を破って生まれ落ちたかのよう。世にも奇妙な脱獄映像であった。