Naitter【泣いた】

全校生徒3分の2が体調不良を訴える。中国で急増する「毒学校」による健康被害

全校生徒3分の2が体調不良を訴える。中国で急増する「毒学校」による健康被害

全校生徒3分の2が体調不良を訴える。中国で急増する「毒学校」による健康被害


近年、教育現場での不祥事が絶えない中国だが、子どもたちへの新たなリスクが世間を騒がせている。

浙江省温州瑞安市の玉海中心小学校で突然、多数の生徒が鼻血や発熱、ぜんそくといった症状に見舞われた。その原因はシックハウスにある。校舎は2015年10月に竣工したばかりだという。

くだんの投稿写真。玉海中心小学校では、鼻血や湿疹など健康被害が多発。

新艾里郷中学校の生徒。この目の充血ぶりは尋常じゃない。

「現代金報」(5月21日付)などが伝えたところによると、事件は同月19日、とある人物が中国版Twitter「微博」に投稿したことから発覚。

全校生徒の3分の2が体の不調を訴えており、学校側に改善を求めたものの、らちが明かず、世間に助けを求めるために投稿したのだった。

この事件はすぐにメディアに取り上げられ、同校は翌20日を休校とした。そして、当面、新校舎建設中に使用していた仮設校舎に戻ることを決定した。

3名の生徒が瑞安市人民医院で検査を受けたところ、尿素窒素や無機リンなど7項目の数値に異常が検出された。原因は、廊下に使用されているゴムにあるという。

数名の保護者が確認に赴いたところ、グラウンドにいるだけで刺激臭が鼻をつき、十数分後には、皮膚に異常を感じたという。

こうした学校での健康被害は、全国で多発している。4月には、江蘇省常州市の常州外国語学校において、隣接する化学工場が原因で、生徒493人に皮膚炎や気管支炎などの異常が見つかったとして問題になったばかり。

ただ、常州の学校は化学工場という外部要因によるものだったが、実際には、校舎の施工や什器など、校内に原因があるケースも多い。

霞鏡小学校の教室には、見るからに毒々しい色の机と椅子が。

5月9日には、吉林省大安市の新艾里郷中学校の生徒が、寄宿舎を利用している生徒15名にホルムアルデヒド中毒の疑いがあると微博に投稿した。

「新唐人」(5月11日付)によると、その投稿者は、建設されたばかりの寄宿舎、そして机と椅子に、基準値を大幅に上回るホルムアルデヒドが含まれていると主張する。その根拠は、病院での検査にある。

吉林大学白求恩医学部第一臨床医学院によると、多数の生徒たちに目の充血や体内からの出血が確認された。CTスキャンでは肺に影が映っており、血液検査では、多くの項目に数値の異常が見られたという。

担当した医師は「ホルムアルデヒド中毒は潜伏期間が長いため、症状が重い場合、白血病や悪性腫瘍などの重大な症状を引き起こす可能性もある」と警鐘を鳴らす。

福建省福州市では、2つの小学校で健康被害が起きている。「央広網」(5月11日付)によると、霞鏡小学校では授業時間中に内装工事が行われていた影響で、83名が健康被害に見舞われた。

茶園山中心小学校では、5月の連休時期にグランドに人工芝を敷設してから刺激臭が強まり、湿疹のできる生徒が急増しているという。

これらほとんどのケースで共通しているのは、学校側は、校内環境の検査に問題がなかったと主張している点だ。

これに対し、あるネット民が「(当局の担当者に)賄賂を渡せば検査は合格で、渡さなければ不合格。公然の秘密だ」と核心を突いた発言をしている。

学校にとっては進学率だけが重要で、生徒の健康は二の次ということか。中国の不健全な教育は、根が深い。