Naitter【泣いた】

サボリ防止に生徒に10分の喫煙タイムを許可する英中学校

サボリ防止に生徒に10分の喫煙タイムを許可する英中学校

サボリ防止に生徒に10分の喫煙タイムを許可する英中学校


近年「禁煙」にデスパレートなイギリス

イギリスは税金が20%と高く、たばこ1箱も1,000円は余裕でするという日本人には驚きの価格。年々、たばこ税が値上がるにつれて「この機会に禁煙を」と試みる人が増えて、イギリス国民の健康への意識も高まってきた様子。

更に食生活の変化も相まって、「日本のような」ヘルシー志向を目指すという人も増えています。今月20日から新しく変わるたばこのパッケージも「いかに喫煙が体に悪影響か」というのを再認識してもらうために、マスクをつけた子供の写真が起用されることに。

たばこの煙は、喫煙時にたばこ自体やフィルターを通過して口腔内に達する「主流煙」と、これが吐き出された「呼出煙」、及び点火部から立ち昇る「副流煙」に分けられます。いずれもエアロゾル(液滴)の形状をなす「粒子相」と気体からなる「気相」に分けられます。各種有害物質の発生は主流煙より副流煙の方が多く、主流煙は酸性ですが、副流煙はアルカリ性で、目や鼻の粘膜を刺激します。

出典 http://www.health-net.or.jp

受動喫煙によるリスクをおさらい

副流煙は主流煙の倍以上の健康被害へのリスクがあるとされます。血流を悪化させるニコチンは主流煙の割合を1とすれば副流煙は2.8倍、発がん物質のタールは3.4倍、酸素不足を招く一酸化炭素は4.7倍、目を刺激するアンモニアはなんと46倍にも上ります。その他の発がん物質も主流煙よりも副流煙の方が遥かに数値が高いのです。

喫煙者の吐き出す煙で子供にも多くのリスクが

受動喫煙は、もちろん子供だけでなく大人にも悪影響を及ぼします。心筋梗塞や狭心症になる確率が受動喫煙だけで1.3倍~2.7倍にも膨れ上がるのですから「自分は吸わないから大丈夫」と安心はできないということです。

●中耳炎
●気管支喘息
●呼吸器感染症
●呼吸機能の低下
●小児がん
●言語能力の低下
●落ちつきのなさ
●身体発育の低下
●歯肉の着色

出典 http://sugu-kinen.jp

子供にはこれらのような症状や病気が起こることがあります。

こうした子供への深刻な健康被害へのリスクを喫煙者に認識してもらいたいと強く思うようになったイギリスは、新パッケージで子供の写真と共に「喫煙はあなたのお子さんや、家族、友人を傷つけます」というメッセージを記載。

今更当たり前の喫煙メッセージにネットでは「どんなパッケージにしたって吸う人は絶対吸うでしょ」「アルコールだって同じ。売る方が悪い」といった冷めた意見が多い様子。しかもイギリスは日本よりも喫煙者の低年齢化が遥かに多く、社会の歪みを認めざるを得ません。

6歳ぐらいから喫煙をしている子供も…

育った家庭環境により、子供は小学生になって喫煙を始める子供もいます。もちろん店では売ってもらうことはできないので店の前で大人に声をかけて「これでたばこを買ってきて」とお金を渡すのです。

「他人の子供のことなんかどうだっていい」と思うような人は子供に言われるまま、店でたばこを買って何の疑問も抱かずに子供に渡す人もいます。筆者も過去に中学生のような子供に頼まれたことがありましたが断りました。

厳しく規制すればするほど、その道を反れたがる人は必ずいます。パッケージがどんなにたばこのリスクを訴えていても、売って利益を出す企業がある限り購入者は存在するのです。更に驚くべきことに、イギリスのある中学校では学校内で「喫煙タイム」を設けているというのです。

14歳以上の生徒には10分間の喫煙ブレイクが

ケンブリッジにあるハニーヒル中学校では「14歳以上の生徒には、教師の監視下で1日2本の喫煙を許されている」のだから開いた口が塞がりません。クレア・ジョージ校長は「子供たちの学校サボリを防止するための策」としていますが、果たしてこれが本当に教育上いいのかというと…決してyesと言えないのではないでしょうか。

校長によるとこれまで素行の悪い生徒たちは、学校でもたばこが吸えずサボって街で誰かと喧嘩したり喫煙したりと数々の問題を起こして来たそう。それを減らすために保護者の承諾を得て教師の監視のもと喫煙を許可することは、違った角度からの教育だと主張。

これに対し当然賛否両論が…

ある政治家は「この年齢の子供たちはまだまだ大人が決めたルールに従わなければならない。自分で判断できるほど精神的に成熟しきっていない。」と意見を述べています。これに対してジョージ校長は「ただ喫煙を禁止するだけでは何の効果も得られない」と反発。

たばこを吸いたいために学校に来なくなる生徒が多いために、学校側は10分の喫煙ブレイクを設けることで生徒の出席率も上がるというのです。でも、学校側は「なぜ喫煙はよくないのか」ということをまず正しく教えるべきではないのかとも思う筆者。

喫煙を肯定してしまうと、その後に「喫煙によるリスク」をいくら並べ立てたところで全く効き目がないでしょう。かといって「喫煙するなら自分で健康に責任を持て」と14歳の子供に言うのは学校という教育の場としては不相応なのではないでしょうか。

教育基準局は、ハニーヒル中学校に「良」の評価を与えたそうですがみなさんはこの学校にどう感じますか?こうした喫煙ブレイクを取っている学校はイギリス各地に存在すると聞きます。

近年、大人たちがヘルシー志向で喫煙にデスパレートになっている中、若年層の喫煙率が増えているというなんとも皮肉なイギリス社会。子供たちの喫煙率が増えるほど問題は深刻化します。


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