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ある交差点で、赤信号待ちをしていたときのこと。
見通しがよい道路で、歩行者信号はすべて赤で、車両用信号のいくつかが青。
見える範囲には走っている車も止まっている車もない状況でした。
信号待ちをしていたのは、筆者ともう一人の女性、そして4~5歳くらいの子どもを連れたママ。
筆者とママが信号を待っている間に、もうすぐ青になるし車も来ないと思ったのか、女性は信号を無視して渡り、その先で右折方向の信号を待つため立ち止まりました。
その直後、信号が青になり、筆者とママも信号を渡ります。
そのまま直進しようとしたところで、ママが女性に注意する声が聞こえました。
「あなた、信号無視したでしょ。
小さい子が見ているのに、真似したらどうするの」
ママに対する女性の返答は・・・
女性は、こう答えました。
「こんなに車も人もいない状況で、この暑いのに日向でぼーっと待ってる必要ないでしょう。
どうせ待つなら日陰で待ちたいから、こちらに渡ってきたんです」
ママは、さらに言いつのりました。
「そういう問題じゃないの。信号無視はルール違反だし、大人には子どものお手本になる行動をする義務があるのよ」
まぁ、それもそうね、と思ったら、女性の返答にはっとしました。
「海外に行けば、みんなが信号を守る国ばかりじゃないですよ。自分で状況を判断して素早く動かないといつまでたっても信号を渡れない国なんてザラです。
もし、私の行動がお子さんのお手本としてふさわしくないと思われるなら、『ああいう人もいるけど、真似しちゃいけません』て教えてあげたらいいんじゃないですか?その子のお母さんは私じゃなくてあなたなんだから。
それともあなたはお子さんに、他人がやってたら自分もやっていい、例えばクラスメイトがいじめをやっていたら自分もいじめていい、って教育するんですか?」
あなたはどう思いますか?
確かに、ルールはルール。
歩行者が信号無視して車にはねられても、100パーセント歩行者の責任となることは少なく、車を運転する方にとっては、迷惑この上ない話です。
でも、この場の状況を見る限り、事故の可能性はほとんどなく、女性の判断にも納得できてしまいました。
一方、大人は子どもの手本になる行動を、というママの意見もごもっとも。
だからといって、赤の他人に自分の子どもの手本になれという押しつけには、正直なところ筆者も疑問を感じました。
車の見当たらない交差点での信号無視という、小さな出来事でしたが、考えさせられる経験でした。